台湾旅行中に、普段日本で使っているiPhoneやandroidスマホで “手軽に” インターネット接続するため、WiFiレンタルを利用してみました。
台湾では、行きたい店の情報やルート検索、翻訳、バスのリアルタイム到着情報・もしもの時のネット検索など、外出先で使う場面が多々あり、WiFi環境が必要不可欠となっている私。
そこで、空港での受け取り方法や機器の設定方法、台湾の各地(台北と九份が中心)で計測した通信速度、1日のデータ使用量、バッテリーの “持ち” などをご紹介します。
使ってみて分かった注意点(契約データ量を使い切った場合など)や、いつも台湾で使っている「プリペイドSIM」との比較も合わせてレポートいたします。
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台湾でWiFiレンタルを利用|空港受取り・設定・データ量・速度・注意点など
台湾で使えるWiFiをレンタルしている業者は沢山ありますので、まずは業者の選定から行うのが一般的だと思います。
数社を比較すると値段に大きな差が無かったので、以前ハワイで使って快適だったという “実績” から、今回は「グローバルWiFi」を利用する事にしました。
グローバルWiFiの申し込み・空港での機器受取り・設定
▲グローバルWiFiの受取証(QRコード)
インターネットでグローバルWiFiの申し込みが完了すると、写真の「受取証(QRコード)」(写真はボカシ処理を施してあります)がメールで送られて来ます。
このQRコードが有れば空港で機器を受け取る際に非常にスムースですので、分かり易い場所に保存しておくのがオススメです。
グローバルWiFi申し込み時の注意点
インターネットでグローバルWiFiを申し込む際に少々悩む部分がありましたので、私が選択した内容を書かせて頂きます。
申し込み時に悩んだのは、以下の「プランの選択」と「補償の有無」の2項目です。
グローバルWi-Fiのプランと私が契約したデータ量・通信速度
台湾で利用する場合、グローバルWi-Fiでは6種類のプランから選択が可能です。
- 「中速」(3G)300MB/1日
- 「中速」(3G)600MB/1日
- 「高速」(4G)300MB/1日
- 「高速」(4G)600MB/1日
- 「高速」(4G)1.1GB/1日
- 「高速」(4G)容量無制限(使い放題)
まずはデータ量から決めました。
最小の「1日300MB」は、一か月換算で約9GBという事になり、普段日本では5GB/月程度しか使わない私には少し余裕がある感じです。
普段は自宅のWiFIを併用していますが、ホテルにもWiFiが有りますので、今回は2人で利用する事を考えて「600MB/1日」を契約する事に。
次に通信速度を決めました。
日本で利用しているのが4Gである事と、料金を確認したところ「高速」(4G)と「中速」(3G)では1日200円の差であった事を考慮して、契約プランは「高速」(4G)600MB/1日に決めました。
「万一の際」に備えたい場合は安心補償パックに加入
安心補償パックに関しては、申し込み画面のデフォルトは、安心補償パックフル と モバイルバッテリーがセットになった「ライト」500円/日(税抜)が選択されています。なので、何も設定を変えずに支払いに進めば「ライト」の加入になり、500円/日(税抜)が加算された金額が請求されます。
モバイルバッテリーが必要なく「安心補償パック」のみ加入する場合や「選択しない」場合は「フリー選択」にチェックを入れて、必要な項目にチェックを入れる事で設定の変更が可能です。(少し分かり難いページ構成だと感じます)
「安心補償」に加入した場合は、機器紛失・故障時に弁済金が、規定の割合で免除されますので「万一の際」に安心です。
私は「無くしたり壊した時は弁済金を支払おう」と思っているので、加入しませんでした。
「万一の際」の費用をウェブサイト内で調べると、一式紛失の場合の弁済金は26000円(機器のみ壊した場合は15000円)でした。(2019年7月時点)
空港での機器受取り
▲成田空港第2 グローバルWiFi受取カウンター
WiFi機器の受取り場所は、グローバルWiFiの申し込み時に指定します。
今回私はLCCを利用する為、成田空港・第3ターミナルからの出発となり、その場合は第2ターミナルの「1階 国際線到着ロビー受取・返却カウンター」での受取が便利です。(第3ターミナルに受取・返却カウンターはありません)
受取カウンターでQRコード(上記)を端末にかざして内容の確認が終れば、係の方から機器一式を受け取って完了です。
▲成田空港第2ターミナル1階の中央口(ビル内)
第2ターミナル「1階 国際線到着ロビー受取・返却カウンター」の場所は簡単です。
写真の成田空港第2ターミナル1階「中央口」の、ビル内から見て右側へ少し移動した所にあります。(写真右端に写っているカウンターです)
グローバルWIFIの機器(一式)
▲グローバルWiFiの機器(一式)
グローバルWIFIのカウンターで受け取った機器(一式)はこちらです。
内容は、WIFIルーター・充電器・充電ケーブル・ポーチ で1セット。
この他に、マニュアルと申し込み書類が入っていますが、モバイルバッテリー等はレンタルしませんでしたのでポーチの中は結構余裕があります。
▲グローバルWiFiのルーターとZenfone4 max pro
グローバルWiFiのモバイルルーターを見た瞬間、予想外のサイズに「デカい」と言ってしまいました。
横のスマホは「Zenfone4 max pro」ですが、少々マイナーな機種なので全然サイズ感が掴めませんよね。。。
このスマホは、ほぼ iPhone7 Plus や iPhone8 Plus と同じ大きさです。
▲グローバルWiFiのモバイルルーター(側面)
特に厚みにインパクトがあって、一般的なスマホの2倍超ですね。
重量は計っていませんが、ケース込で約200gの Zenfone4 max pro より明確に重かったので、250gは超えている感じでした。
ただ、その分バッテリーの “持ち” は充分でした。(バッテリーに関する詳細は下記で)
▲グローバルWiFiのモバイルルーターとiPhone
4.6インチの iPhone7 との比較も追加します。
iPhone8 iPhone6s iPhone6 も “ほぼ” 同一サイズです。
機器の設定方法
▲グローバルWiFiルーターの初期画面
グローバルWiFiのルーターの設定方法は、とても簡単です。
WiFiルーターの電源を入れると、初期画面に「Wi-Fi Name」(SSID)と「パスワード」が表示されています。
▲スマホのWiFi設定画面(android)
iPhone や android 等のスマホやタブレット端末・PC等の「WiFi設定画面」を開いて、グローバルWiFiルーターの初期画面にある「Wi-Fi Name」と同じ名前が表示されたら接続します。
次にパスワードの入力画面が出ますので、「Wi-Fi Name」の下にある「Password」を入力すればルーターとスマホの接続が完了しますので、ルーターの電源はOFFにして下さい。
日本でこの設定をしても当然まだインターネット接続は出来ませんが、ルーターとスマホの接続設定が完了していれば、台湾に着いてスマホとルーターの電源を入れればスグにインターネットが利用出来るので便利です。
グローバルWiFiルーター使用時の注意点
この初期画面のWi-Fi Name(SSID)とパスワードを他人に知られてしまうと、誰でもWiFiルーターにアクセス出来てしまい「安全性」の面で不安が残りますので、他人に覗かれる可能性のある場所では「Wi-Fiルーターを外に出さない」のがオススメです。
この設定のまま台湾でグローバルWiFiを利用すると、意図しないタイミングでアプリ等のアップデートが開始されてデータ通信量を消費してしまう可能性がありますので、重要度の低いアプリに関しては台湾に居る時だけ「自動アップデートをオフにする」のがオススメです。
グローバルWiFiでレンタルしたWi-Fiルーターを台湾で利用した時の「データ量・速度・注意点」など
台湾でグローバルWiFiを利用した時の通信速度・1日に使ったデータ量・注意点などをご紹介いたします。
写真左の数値がダウンロード(ネット検索やLINE・メール等の受信)の速度で、右がアップロード(インスタやフェイスブックのアップやLINE・メール等の送信)の速度です。
台湾でグローバルWiFiを利用した時の通信速度
台北や九份で、グローバルWiFi・高速(4G)プランの速度計測をしてみました。
ご承知のとおり、通信速度は混雑状況などによって大きく変化しますので、参考程度にご覧下さい。
台北駅付近(地上)で昼11時頃に速度計測
▲グローバルWiFiの速度計測(台北駅)
台北駅付近の地上で昼の11時頃に速度を計測しました。
アップロード・ダウンロード共に、外出時に利用するには充分な速度が出ていますね。
東門駅付近(地上)で16時頃に速度計測
東門駅の近くには、小籠包が美味しい 鼎泰豐(ディンタイフォン)本店 や 杭州小籠湯包 本店 盛園絲瓜小籠湯包 高記 永康店 、マンゴーかき氷の人気店 思慕昔、台湾朝食の有名店 青島豆漿店 等があります。
▲グローバルWiFiの速度計測(東門駅)
MRT東門駅付近の地上で昼の16時頃に速度を計測しました。
アップロードはかなり速度が低下しましたので、ある程度ボリュームのあるデータを送るのは厳しいと思いますが、ダウンロードは通常利用には充分な速度が出ていますね。
中山駅付近(地上)で昼14時頃に速度計測
中山駅の近くには、私が お土産をよく買う新光三越や、小籠包の人気店 京鼎樓 金品茶樓 やパイナップルケーキが有名な 一番屋 等があります。
▲グローバルWiFiの速度計測(中山駅)
MRT中山駅付近の地上で昼の14時頃に速度を計測しました。
アップロード・ダウンロード共に、外出時に利用するには充分な速度が出ていますね。
九份で昼14時頃に速度計測
台湾で人気の観光地 九份 でインターネットが使えれば、帰りのバスや電車 の時間が分かって非常に便利ですし、九份の風景をSNSにアップしたりと楽しみも広がります。
▲グローバルWiFiの速度計測(九份)
九份から台北へのバス乗り場などがある「九份老街」の入口付近で14時位に計測しました。
アップロード・ダウンロード共に、外出時に利用するには充分過ぎる速度が出ていますね。
桃園空港で20時頃に速度計測
グローバルWiFi等のレンタルWiFiは、日本で設定しておけば、台湾の空港に着いて「全ての電子機器がご利用になれます」という機内アナウンスが流れたら、スグにインターネットが利用できます。
▲グローバルWiFiの速度計測(桃園空港)
桃園空港で20時位に計測しました。
アップロード・ダウンロード共に かなり高速ですが、計測の時間が遅かったので良い数字が出た可能性はあります。
ただ、条件が良ければ これだけの速度を出せるポテンシャルがある様です。
グローバルWiFiルーターのバッテリーの “持ち”
▲WiFiルーターのバッテリー残量(2日間利用後)
台湾でグローバルWiFiのルーターを朝から晩まで(11時間から12時間)持ち歩いて、バッテリーの減りは半分位でした。
何度か充電を忘れた事が有りましたがギリギリ持ちました(写真)ので「二日は持つ」という感じでした。(ホテルでは電源オフ)
ルーターの個体差や利用状況でバッテリーの減りは異なりますが「1日は余裕で持つ」という事は間違いなさそうです。
グローバルWiFiの1日のデータ使用量
▲グローバルWiFiのデータ使用量
私達は11時間から12時間位の外出が多く、その間飲食店の情報をWEBや地図で調べたり目的地までのナビゲーションや翻訳に使ったりして、だいたい毎日二人で「300MBから400MB」を消費しました。
グローバルWiFiのルーターは、初期画面に現在までの一日のデータ使用量が “ほぼ” タイムリーに表示されますので、使い過ぎを防ぐ事ができます。(契約データ量を超過してしまった場合の制限内容は、下記をご参照ください)
上記のとおり、この画面にはWiFi Name(SSID)とパスワードが表示されていますので、ご注意のうえ 残量をご確認ください。
グローバルWiFiを利用して分かった注意点
台湾でグローバルWiFiのルーターを約2週間レンタルしてみて分かった注意点をご紹介します。
私は、ホテルのWiFiが低速だった時に「今日残ったデータ量を使ってクラウドにデータをアップロードしよう」とウッカリ台湾時間の23時過ぎに実行してしまいました。
台湾の23時は日本時間の午前0時なので、翌日は朝からカツカツのデータ通信量で過ごす事になり、夕方には速度制限がかかってしまいました。。。
グローバルWiFiの契約データ量を超過した場合
グローバルWiFiで、「契約時に決めたデータ量」を超過した場合の制限内容をご紹介します。
▲グローバルWiFiのデータ使用量超過
一日の最後に、その日残ったデータ量を使ってクラウドにデータをアップロードしたら、契約データ量の600MBを超えました。
公式ホームぺージには、契約したデータ容量を超えると速度制限がかかり「通信スピードが128kbpsまで低速化します」と記載されています。
実際、どれ位スピードが出るのか試してみました。
▲グローバルWiFiの通信速度(データ使用量超過)1
22時40分位に、MRT「雙連」駅の近くにあるアンバサダーホテルで計測してみました。
この時は夜遅い時間だった為か、アナウンスされている速度よりは速く「ギリギリWEBで調べものが可能な速度」は出ていました。
▲グローバルWiFiの通信速度(データ使用量超過)2
別の日に、夕方に速度制限がかかりましたので、MRT雙連駅の近く(地上)で速度を計測してみました。
ほぼアナウンスされている速度になっており、ネット検索は殆ど不可能な状態でした。
LINEの送受信は多少時間はかかるものの可能でしたので、最低限の連絡が出来るのは有難いところです。
グローバルWiFiのメリット・デメリット(プリペイドSIMと比較)
普段の台湾旅行では、現地の空港で契約した プリペイドSIM を利用している私が、グローバルWiFiのルーターを約2週間レンタルしてみて分かったメリット・デメリットと私の結論をご紹介します。
- SIMフリーのスマホやルーターが無くても大丈夫(=普段日本で使っているiPhoneやandroidスマホでネット接続できる)
- 台湾に着いたらスグに利用できる
- スマホのバッテリーが減らない(複数人で利用時)
- 一人で使うなら料金がやや高い
- 荷物が増える(WiFiルーター)
- データ使用量に制限がある(契約プランによる)
- プリペイドSIMを契約して複数人で使う場合の「テザリング」はスマホのバッテリー消耗が激しいので、2人以上で利用するなら「レンタルWiFi」がオススメです。
ただ、利用するのが2人だけなら「プリペイドSIMを各自で契約」と迷うところではあります。 - プリペイドSIMは「SIMフリーのスマホ(もしくはモバイルルーター)を持っている事が大前提」なので、手軽さという意味では「レンタルWiFi」が断然有利です。
→ 海外専用グローバルWiFi を見てみる