台湾旅行で台北を観光する場合、私が一番多く利用する交通機関は地下鉄(MRT)です。
目的地が駅から離れていればタクシーも使いますが、台北の地下鉄は便利で快適、しかも安いのでオススメです。
ここでは、台北地下鉄(MRT)の現金での乗り方(トークン利用)や運賃が割引になるICカード「悠遊カード」(Easy Card)の買い方・使い方・チャージの方法を写真で詳しくご案内しています。
また、悠遊カードの払い戻しに関する注意点や、MRT桃園空港線の最新機器での購入方法、乗り放題チケットに関する情報も書きました。
台北地下鉄(MRT)の乗り方・悠遊カードの買い方と使い方・乗り放題カード
▲台北地下鉄(MRT)
台北地下鉄(MRT)は2017年6月現在6路線あり、今後更に増える計画です。
各路線は名称の他に番号と色で分けられていて、私は色で覚えています。
車内での飲食は禁止で、違反者には罰金が課せられますのでご注意を。
台北地下鉄(MRT)に乗車するには、悠遊カード(Easy Card)と呼ばれるICカードを購入する方法と、トークンと呼ばれる乗車券を購入する方法がありますので、順番に詳しくご紹介します。
悠遊カード(Easy Card)の買い方と使い方
悠遊カード(Easy Card)は 日本のSuicaやPasmoの様なICカードで、台北地下鉄(MRT)やバスの乗車・コンビニでの支払い等に利用できるので便利です。
「MRT運賃2割引き」と「乗り換え料金8NT$引き」の特典もあり 私は毎回利用しているので、購入方法と使い方・注意点などをご案内します。
▲悠遊カード(Easy Card)
悠遊カード(Easy Card)は、以前は「返却でデポジットが戻るタイプ」が有りましたが2016年に廃止され、現在はデポジットの無い「買取りタイプ」のみ購入可能です。
私達旅行者は「MRT桃園空港駅の自動販売機」と「MRT各駅のカウンター」が買いやすいと思いますので、順番に購入方法をご案内します。
悠遊カードの購入方法(MRT桃園空港駅の自動販売機)
▲地下鉄(MRT)桃園空港駅の券売機
写真は、MRT桃園空港第1ターミナル駅の改札前にある券売機です。
左の自販機(紫色)がトークンの券売機で、右の自販機(青)が悠遊カード(easy card)の販売&チャージ機なので、今回は右の青い方を利用。
▲桃園空港駅の悠遊カード販売&チャージ機 初期画面
桃園空港駅にある最新の悠遊カード販売&チャージ機は、この初期画面をタッチするところからスタートします。
でも、その前にチョット注意点がありますので以下でご紹介します。
券売機を操作する前に注意しておきたい点
ただ、この自販機で悠遊カードを購入する場合は、500NT$(悠遊カード代100NT$+チャージ400NT$)のセット以外に選択肢は無く、購入時には1000NT$紙幣が使えません。
「空港で両替したばかりで手元には高額紙幣しか無い」というのは よくある事だと思いますが、自販機の行列に並び、ようやく買える段階で両替が必要になって再度列に並び直すというのも辛いので、悠遊カードを自販機で買われる方は「500NT$分の紙幣」の準備をお忘れなく。
▲桃園空港駅の券売機横の両替機
500NT$分の紙幣が手元に無い方は、両替機が利用できます。
設置場所はMRTの券売機の右隣りで、写真の左端に見切れているのは券売機です。
▲桃園空港駅の両替機(画面)
両替の種類は非常にシンプルで、以下の2通りです。
1000NT$紙幣を入れる → 500NT$紙幣1枚と100NT$紙幣5枚が出て来る
500NT$紙幣を入れる → 100NT$紙幣5枚が出て来る
特に機械の操作は必要ありません。
▲MRT桃園空港駅の券売機は日本語対応
それでは本題に戻ります。
最初の画面をタッチすると、この画面が現れます。
MRT桃園空港駅の券売機は日本語対応なので、画面下の「日本語」(赤枠部分)をタッチ。
▲「カードを購入する」を選択
画面の文字が日本語表示に切り替わりました。
更に日本語の音声案内まで出る充実ぶりです。
左側(赤枠部分)の「カードを購入する」をタッチ。
▲「EasyCard」を選択
次に、左(赤枠部分)の「EasyCard」をタッチ。
▲「ご注意」画面
この「ご注意」の画面では「確認」を押します。
▲この画面では「いいえ」を選択
今回は購入に関するご案内なので、直接関係ない部分は全て飛ばします。
この画面は、下の「いいえ」(赤枠部分)をタッチします。
▲この画面も「いいえ」を選択
ココも購入には直接関係ない部分なので、下の「いいえ」(赤枠部分)をタッチします。
▲この画面も「いいえ」を選択
ココも購入には直接関係ない部分なので、下の「いいえ」(赤枠部分)をタッチします。
▲500NT$を機械に入金
ここで500NT$を機械に入金。
前述のとおり1000NT$紙幣は利用出来ず、100NT$・200NT$・500NT$ 紙幣の何れかで支払います。
▲取出口から400NT$チャージ済の悠遊カードが
500NT$の入金が完了すれば、何も操作する事なく「処理中」の画面が出ます。
その後、取出口から400NT$がチャージされた悠遊カード(EasyCard)が出て来ます。
▲悠遊カード販売&チャージ機の領収書印刷画面
悠遊カードが出た後に、領収書印刷画面が現れますので、領収書が必要な方は上(青枠部分)の「印刷」をタッチ。
ここで不思議だったのは、出て来た領収書が悠遊カード代の100NT$だけだった事。チャージの400NT$分の領収書は取得できませんでした。
▲地下鉄(MRT)桃園空港線の悠遊カード
今回出て来た悠遊カードは、裏面がMRT桃園空港線のオリジナルデザインでした。
悠遊カードの購入方法(MRT各駅のカウンターとコンビニ)
桃園空港MRTを利用されない方は、MRTの各駅やコンビニで悠遊カードを買う事が出来ますので、購入方法ご紹介します。
MRT各駅のカウンターで悠遊カードを購入
上でご紹介した「桃園空港駅」の自動販売機で悠遊カードを購入する場合は500NT$(カード代100NT$+チャージ400NT$)のみでしたが、桃園空港線以外のMRT各駅で買う場合はチャージ金額が指定出来て便利です。
▲台北地下鉄(MRT)の窓口
悠遊カードは、各駅の「駅員さんが居る窓口」で購入可能です。
改札が2か所以上ある駅では、メインの改札にしか窓口が無い事が多いので ご注意を。
▲地下鉄台北駅の窓口で悠遊カードを購入
写真は、台北駅の窓口へ行った時の様子です。
英語で「悠遊カードを買いたい」と伝えるとスグに用意してくれました。(日本語が通じた事は、ありません)
▲悠遊カード(Easy Card)
同時にチャージをしてもらう事も可能なので、大抵「いくらチャージしますか?」と聞かれます。
この時は、チャージの時の写真を撮りたかったのでカードのみ購入しました。
(チャージと残高照会の方法は、下記をご覧下さい)
コンビニエンスストアで悠遊カードを購入
悠遊カードは、セブンイレブンやファミリ-マート等のコンビニエンスストアでも購入可能です。(チャージはされていません)
▲セブンイレブンの悠遊カード
日本の感覚だと「レジで買うのかな?」と思ってしまいますが、他の商品と一緒に売場に並んでいます。
コンビニでは、同じ金額でキャラクターがデザインされたカード(写真)が買える事もありますので、可愛いカードを買いたい方はコンビニを覗いてみるのがオススメです。
各駅の券売機で悠遊カードをチャージする方法と残高照会
各駅に設置されている「券売機」で悠遊カードのチャージと残高を確認する方法をご紹介します。
▲地下鉄(MRT)の券売機
台北地下鉄(MRT) の各駅に設置されている、一番オーソドックスなタイプの券売機です。
若干形が違うものもありますが、基本的な操作方法は同じです。
▲地下鉄駅の券売機で悠遊カードをチャージ1
最初に、画面右側の「Add Value」をタッチします。
▲地下鉄駅の券売機で悠遊カードをチャージ2
次に、悠遊カードをセンサー部分に置きます。
▲地下鉄駅の券売機で悠遊カードをチャージ3
現在悠遊カードにチャージされている金額が出ます。
カードの残高照会のみの場合は、ここで終了です。
▲地下鉄駅の券売機で悠遊カードをチャージ4
紙幣や硬貨でチャージしたい金額を100NT$単位で入れます。(券売機は、硬貨も使えます。)
▲地下鉄駅の券売機で悠遊カードをチャージ5
入れた金額の確認が出来ますので、間違いがなければ「下一歩(NEXT)」を押します。
▲券売機で悠遊カードをチャージ(領収書ボタン)
悠遊カードをチャージした際の領収書が必要な場合は、最後の画面に出る「領収者)RECIEPT)」を押します。
この画面は比較的短時間で消えてしまいますので、領収書が必要な方は早めにボタンを押す事をオススメします。
▲券売機で悠遊カードをチャージ(領収書)
悠遊カードをチャージした時の領収書です。
操作説明とは別のタイミングの領収書なので金額は違います。(写真を撮っていたら、領収書ボタンを押す前に画面が消えてしまい再チャージ。。。)
悠遊カードを使う時の注意点
▲ホテルのICカードキー
悠遊カードを財布などに入れたまま改札機にタッチされる方は、ホテルのICカードキーと一緒に収納すると反応しない事があるので、ご注意を。
データが干渉するんですかねぇ?時々「うっかり」やってしまい、改札で後続の方に迷惑をかけてしまいます。。。
悠遊カードの返却場所と返却方法
▲台北地下鉄(MRT)の窓口
台湾旅行が終わり「もう暫く台湾に来る予定が無いけど、悠遊カードの残高が結構ある」という方は、手数料を支払えば各駅の窓口で返却が可能です。
手数料は、悠遊カードを購入してから3か月以上・且つ利用5回以上の場合以外は20NT$が残高から引かれます。
▲台北地下鉄の窓口で悠遊カードを返却1
特別な手続きや書類の記入などは必要なく、窓口で返却を申し出るだけで対応してくれます。
悠遊カードは、セブンイレブンやスーパーでの支払いにも使えます(もちろん現金との併用も可)ので、手数料を支払って返却するより買い物に使った方がお得ですね。
▲台北地下鉄の窓口で悠遊カードを返却2
1分程度で処理が完了し、手数料を引かれた残額が返却されました。
私の場合は購入から約1か月だったので、手数料が20NT$かかりました。(明細等は付きません)
台北地下鉄(MRT) 現金での乗り方(トークン利用)
▲地下鉄(MRT)の券売機
地下鉄(MRT)の各駅にある券売機に日本語表記はありませんが、操作方法は日本と似ています。
日本で見る様な路線図が付いていますので、目的地を探すのは簡単です。
▲地下鉄券売機の初期画面
まず最初に、路線図で目的地の運賃を確認します。
運賃が分かったら、券売機の画面左側をタッチ。
▲地下鉄券売機の運賃選択画面
次に運賃を選択する画面が出ますので、目的地までの運賃をタッチします。
▲地下鉄券売機に現金を投入
現金で運賃を支払います。
▲地下鉄券売機の確認画面
現金を入れると、指定した運賃の確認画面が表示されて発券が始まります。
▲地下鉄券売機で乗車券購入完了
取り出し口に何やら青い物体が落ちて来ました。
一見乗車券には見えない、青いプラスティック製。。。
▲台北地下鉄の乗車券(トークン)
この青いプラスティック製コインが「トークン」と呼ばれる台北地下鉄の乗車券です。
日本との大きな違いに少し戸惑いますが、このトークンは結構な優れものなので、実際の使い方をご紹介します。
台北地下鉄(MRT)の乗り方(トークンを利用)
▲台北地下鉄の自動改札機
駅の自動改札機は、日本と大きく変わるものではありません。
問題は、このコイン型のトークンをどうやって機械に通すかですよね。
▲トークンを自動改札機にタッチ
トークンにはICチップが埋め込まれているので、首都圏で言うところのSuicaやPasmo等のICカードと同様に、自動改札機のセンサー部分にタッチします。
コインをタッチするというのは慣れないので違和感が・・・。
▲トークンを自動改札機に投入(出札時)
目的の駅に着いたら、トークンを自動改札機に投入すればゲートがオープン。
もちろんトークンは再利用されるので、紙資源を一切使わないという優れたシステムです。
台北地下鉄(MRT)の乗り放題カード
台北地下鉄の乗り放題カードは非常に種類が多く、種類によって利用範囲や時間の区切り方が違いますので、順番にご案内していきます。
台北地下鉄乗り放題カードの種類と利用範囲
台北観光パスポート(Taipei Pass)
台北地下鉄(MRT)・台北市と新北市のバスに乗り放題
- 1日乗り放題パス NT$180
- 1日乗り放題パス NT$350(猫空ロープウェイ利用可)
- 2日乗り放題パス NT$310
- 3日乗り放題パス NT$440
- 5日乗り放題パス NT$700
台北101展望台など100か所以上で割引が受けられるクーポンブック付(数量限定)
MRT一日乗車券(One-Day Pass)
台北地下鉄(MRT)のみ一日乗り放題
- 1日乗り放題パス NT$150
MRT一日乗車券(Taipei Metro Pass)
台北地下鉄(MRT)のみ利用開始から指定時間乗り放題
- 24時間乗り放題パス NT$180
- 48時間乗り放題パス NT$280
- 72時間乗り放題パス NT$380
台北地下鉄(MRT)乗り放題カードの購入場所
▲台北地下鉄(MRT)の窓口
各種乗り放題カードは、地下鉄駅の窓口で購入可能です。
種類が多くて迷いますが、選択肢が多いのは良い事ではないでしょうか。